夫も私も、DIYが趣味、では全然ありません。
たま~~に、これって作れるかな…?できるんじゃない?…じゃぁ、ちょっとやってみるか?
という、なんとなく始めてみようモードで作ってしまうことがあります。
これまでに作ったもの
棚をつけたりアイアンバーを取り付けたり、の簡単なものはちょこちょこ作ってきました。
大物といえば15年ほどまえに作ったテラスに置く「物置き」。
園芸まわりのもの=手袋や麻ひも、消毒、肥料などのスプレーものなどを入れておくのと、物干し用の洗濯ばさみも一緒にしまっておけるものが欲しくて。
立水栓の横の細長いスペースにちょうどいいサイズの市販品がなかったので、私が希望を絵に書いて、夫が設計図を書いて…という感じで作りました。
年数経過でかなり不格好なので(笑)写真に収めるのは恥ずかしくて画像なしですが、今でもちゃんと現役で助かっています。
(いつ分解バラバラになるか冷や冷やものw)
今年のGW、久々に「なんとなく始めてみようモード」に入りまして、このとき以来の大物、キッチンワゴンを作りました。
キッチンの不満~どうしてワゴンが必要かというと
GW1日目、前からなんとかしたいと思っていた、キッチンワゴンについての悩みを夫にぐちぐち…
そもそもなのですが、我が家のI型キッチン、コンロ台から後ろのカウンターまで140㎝近く、中途半端に広いんです。
普通は80~90幅、広くても100cmくらい、のようです。
なので、振り返ってすぐバックカウンターを利用する、というわけにはいかず。
かといって、アイランド型にできるほど広くもなし。
本当、中途半端。
設計段階でその点、まったく疑問もなく(説明もなく・気づいてもなく)住み始めてから、あれ??となりました。
我が家って、結構こういうことが多い…。(記事にしたらたくさん書けそう…(-"-)
まあ、そういうわけで、カウンターとコンロ台の間にずっとワゴンを置いています。
今までのワゴン
あまり大きいものをどんと置くと、カウンターの引き出しや下段の扉収納を開けるときに不便。
で、小さめでキャスター付きのものを、長年2台(1台は天板が折りたためるタイプ)使ってきました。
その2台も、同時期に買ったわけではなく、最初のが少し小さく感じて追加で折り畳みタイプを購入したのですね。
だから外観は似ていますが同じシリーズの製品というわけではなく。
2台が並んでいる図を見るとすっきり感がないし、いかにも間に合わせです、という感じがして、見るたびにモヤッとしつつも、そこは実用第一、気にならないフリを続けていました。
それが、
娘がマンション一人暮らしを始めるときに、手狭なキッチンで少しでも収納場所を確保したいということで、大きいほうのワゴンを持って行くことにしたのです。
残った折り畳みタイプ、今までは必要に応じて広げて使っていたものを、広げっぱなしにして使うことになりました。
それで一応は間に合ってはいたのですが…
だんだん不便さが気になり始めました。
少し狭い
広げるほうの天板がU字型で、角がない分狭い。
▽無印の角型トレー一番大きいサイズの3枚、載りきらなくていつも冷や冷や…
広げた状態が不安定
折り畳み部分を上に持ち上げると、天板下部の窪みに脚部分の突起がはまり固定されるようになっているのですが、これがたまに外れてしまう。
それに気づかないと天板が傾いて、上に載っているものが落下することになり危険。
ワゴン自体が結構重い
もともとは一番下に引き出しがついていて、根菜などを入れられるようになっている。
で、入れると重くなって動かしづらい→引き出しを使うのをやめた→それでもやっぱり重い。
こういった不満を解消すべく、いっそ作ってしまおうとなったのでした。
作りたいワゴンの条件
- 高さはカウンターやコンロ台と同じ85cm
- 無印お盆が3枚載せられる(幅90cm・奥行き40cmくらいで)
- キャスターつきにする
- 棚は可動式にする
- 重くならないようにする
選んだ材料と手順
ホームセンターで木材を見ていて、棚板をはめられる切込みの入った支柱と同じシリーズの棚板を見つけました。
これを組み合わせれば簡単に作れそうです。
質感や色の気に入った「桐浮造り仕上げ」で支柱と天板にする棚を購入。
桐材でそこそこ軽いというのもポイント。
天板上面に何も出ないようにしたいので、板をかませてL時金具を使って裏からとめることに。
支柱の幅に収まるキャスターを探し、板を含めて天板まで85cmになるようにホームセンターのカットサービスで支柱をカットしてもらい、まずはこれを机型にするべく家で組み立てです。
- 支柱の底部にキャスターを木ネジでとめる
- 支柱の上部に補助板を載せた状態で補助板側から木ネジで固定
- 支柱にL時金具を木ネジで取り付け
- 補助板に天板を載せてL時金具→補助板→天板までを木ネジで固定
▽
▽机型のものが完成
棚板はめこみと塗装で仕上げ
棚板は天板の長さよりも短くなるので、倍の長さの板を購入して、カットサービスで希望の長さにカットしてもらいました。
その棚板、簡単に切込みにはまるかと思いきや…これが意外に苦戦。。
切込み部がキチキチ過ぎて、棚板が全然入らない。
ぴったりサイズ過ぎるんです。
仕方なく、切込み部分をヤスリがけして広げ、棚板のほうも側面を滑りがよくなるようにヤスリがけ。
粉塵吸い込み状態になるので、マスクと眼鏡で防御しつつひたすらスリスリ。。
これでやっと、するっと棚板が入ってくれて一安心。
その後、防水効果のある透明の水性ウレタンニスを、天板、棚板、支柱に塗り、補助板の両端が切りっぱなしで白木のままだったので、そこに黒い塗料を塗って…
乾燥させること約2時間。
乾いたことを確認し、棚板をはめ込んで、無事に完成しました~\(^o^)/
▽
▽無印のトレーもしっかり載せられます
(トレーの奥行30.5なので91cm幅の天板にほぼぴったりなのです)
棚板には、今までのワゴンで使用していた小物もきれいに収まりました。
- ワゴンに付属の引き出し(スケール、分別ごみ用のはさみ、クリップなど入り)
- パン切りセット
- 神棚の水入れなどを入れるお盆
- ふきん、手拭きを収納した無印ブリ材バスケット
▽
▲画像で無印竹ボックスになっているのはブリ材バスケットの間違いです汗
このブリ材バスケット、奥行き26cm(画像では横幅の部分)なので、棚にちょうど3つ並べることができます。
後日、他に保存していた玉ねぎを余っていたバスケットに入れて横に並べました(^^)
かかった費用と反省点
- 桐浮造り仕上げ材長さ180 ¥3,280
- 同上 長さ91 ¥1,800
- 同上 支柱4本 ¥3,520
- 焼き板黒色(補助板) ¥ 908
- 木ネジケース入り ¥ 408
- ビスケース入り ¥ 705
- キャスター4個 ¥ 612
- 金折(L時金具)8枚 ¥ 720
- 水生ウレタンニス ¥1,500
- ヌーロ黒色 ¥ 399
- 木材カット代 ¥ 180
- 総額 ¥14,032
結構かかってしまいました(^^;)
実は当初は、塗装のことを考えていませんでした。
色が気に入って決めたのでそのまま生かしたくて。
でも、組み立ててから水拭きすると、木の仕上げ材の色?なのか、黒っぽい着色が全然とれなくて。
キッチンで使うのできれいに拭けないのは困る。
防水仕上げになっているほうがいいということで、水性のウレタンニス(食品衛生法適合&シックハウス対応仕様のもの)を塗ることに。
無色のものを選んだのですが、ニス塗りするとどうしても色が濃くなって、購入したときよりも随分シックな色合いになってしまいました。
これはこれで気に入ったので問題ないのですが、どうせニス塗りで色が変わるのなら、桐生地のままの安価なものを使って作り、後から好きな色のニスで着色したほうが、安上がりになったのね、と終わってから気づいた次第です(笑)
終わりに
とても使い心地がよくて気に入っています。
なにしろ軽く取り廻せるのがいい。
キャスターはストッパーのついていないのを敢えて選びました。
軽く動かせたほうがなにかと都合がいいので。
棚に収納しているものの重み(後から玉ねぎやイモ類も収納)でぐらついたりしないし、たとえばまな板でなにか切ったりしてもそれくらいで動くことはないので大丈夫。
ベージュ、オフホワイト、ブラウンが基調のうちのキッチンでは、ちょっと異色な色合いですが、このワゴンのおかげでキリっと締まった感じになったのもいい感じ。
こんなのがあればいいなぁと思っていた通りのワゴンが出来上がって、大満足のDIYでした。
毎日、キッチンに立つのが楽しみで仕方ないこのごろです(笑)
*折り畳みワゴン、15年はうちにいたかな。
来月の粗大ゴミでさよならする予定です。
自作ワゴンは一生モノで大切に使おうと思います。😌*
*お読みいただきありがとうございました*
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