日々のことつづり

シンプル身軽を目指しつつ、好きやこだわりも大切に。暮らし見直し中主婦の日常を綴っています。

61歳誕生月で年齢を思い知る〜突然の入院顛末

またまた、半年も放置してしまいました。

ちゃんと戒めに、なんとか月1更新する!ってここで宣言してたはずなのに。

まあ、特に書くようなことをしてないので(淡々と毎日同じように過ごしていて)

そうなっちゃったわけですが。

 

6月は誕生月だし、1年の半分あたりということもあるし、この辺でさすがになにか書こうかなと思いつつ

下旬に入りやや焦っていたら、書くか、さすがにこれは、という事態になったので書いておきます。

もう7月に入ってしまいましたが。

誕生日を過ぎて何日もしないうちに、突然入院する羽目になったお話、よろしければお付き合いください。

 

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胸に普通じゃない違和感が

週末のこと、わんこの美容院が終わって、わんこを抱きかかえながら夫の待つ車に向かっていたら、

急に胸(と背中も?)がつっかえるような感じになり
「ん?過呼吸?になりそう?」
胸を押さえつつ呼吸に気をつけながら車に乗り込んで息を整えました。


なんだろ?急に。


その日はそのまま帰宅し、いつものように夕食準備からの土曜日を過ごしたのですが。
夜になってやっぱりちょっと呼吸に違和感。

それに気管支あたりが痛い。

翌朝、家事をしようと台所にいくと、なぜか立っているのがきつい。
動いては少し椅子に掛けて呼吸を整えないと、次に移れない。
気管支あたりの痛みはきのうよりもはっきりしていて、これはなにか炎症おこしてる?となって。

放置するのも嫌だったので夫に頼んで休日診療にいってみた。

熱もないし感染症ではなさそう。
でもレントゲンがないから、ここでは気管支をひろげるシールくらいしかあげられない、

あまりにつらかったら大きい病院の救急にいくか、明日内科に行ってみてもらったほうがいいよ。との診断。

そのままお昼時なのでお蕎麦屋さんに入り、午後はスーパーに買い出し、のはずだったのですが。

 

駐車場から店に入るまでの歩きがつらい。
息が切れてこれ以上歩けない。
ベンチを見つけてそこに座り込み、ごめん、買い出しできそうにない、と夫に訴え。
必要なものは多くなかったので、夫に頼んで待たせてもらうことにした。

 

こんなの初めて。
どうなっちゃったのかな。
やっぱり感染症?にしては熱ないしな。

 

突然入院する事態に

月曜日、休み休みで朝家事をなんとか済ませて、かかりつけの呼吸器内科へ。

レントゲンを撮り終えると、先生が慌てた様子で診断結果を教えてくれた。

 

病気が見つかりまして、この画像見ると右側の肺が潰れてるんですよ、気胸という病気ですね。
これからすぐに入院して、処置しないと駄目ですね。
紹介状書きますからね。。
(実際はもっと詳細を説明してくださったけど要約するとこんなかんじ)


え?

頭真っ白です。
なにこれ?なんで?

 

会計を待つ間、行ってすぐ手術して入院だと持ち物とかは?着替えは?となり、


「あの、いったん家に戻って支度してから向かうってのは駄目でしょうか」


それだと、午前中の専門医診療が終わってしまい明日になるから、今すぐ行ったほうがいいですよ、と言われ、

ええー??となりつつ車に乗るも場所がわからず、ナビに入れながら頭は大混乱。
さっきまで怪しい空だったのが走り出すと豪雨になり、おどろおどろしい中を必死に運転して病院にたどりつきました。

 

駐車場から玄関に向かうのが割と距離がある。
受付=紹介状あり、ここだな、とカウンターにたどりつくも息も絶え絶え(文字通り)

カウンターにしがみつきながら、お願いしますと紹介状を捧げだしました。
(お上に陳情するあの場面に似てるな、とは後からぼんやり思ったこと)

午前の受付時間は過ぎてしまっていたのだけど、先生がメールを打って見えたので、紹介先の先生にも連絡いってるはず、

と伝えると了承してもらえ、受付が済むまでソファでぐったり。

隣のおばあさまが、心配して声をかけてくださるも、うろうろにしか答えられず。

 

なにか。
病院だし、重篤な方が運ばれていったりもしてるし、皆さんそれぞれ大変な中で、

ちょっと大丈夫なの?的な視線を浴びてしまったのが恥ずかしいというか、でもそれどころじゃないというか、

あまりに経験のない事態なので身の置き場に困惑して小さくなってました。

 

それから少し落ち着くと、気になることが頭に湧いてくる。
家族に知らせるのはもちろんだけど、仕事中だとメッセージを見ることはないだろう。
それより、まずは明日の茶道研究会。

幹事や先生に欠席の連絡しないと。

4日後にはうちでの稽古もあるから、休止の連絡も。
あさって美容院予約あるけど、火曜日までお休みだもんなぁ、当日の朝いちで連絡しなきゃ、忘れないように。
整形外科もリハビリと診察の予約がある。こっちも連絡しないと。

 

つらくても必要なことはちゃんと頭に浮かぶ。

意識がなければこれもできないんだからまだマシってことだな、となぜか安心したりする。

 

やがて、担当の看護師さんが来て車椅子を用意して下さりつつ、

これから検査していきますね、ここまでどうやって?え?車?自分で?つらかったでしょう!と労って下さいました。

あ、やっぱりつらいというのはいいんだ、この状況、となにかほっとしてしまった。

 

処置と1日目の終了

その後はレントゲン、CT検査、心電図、と続き、診察室へ。

肺に穴が空きそこから空気が入って右肺を押しつぶしてしまってる、片方しか動いてないから、つらいんですよ、と。

これから脇腹に穴を開けて少し皮下脂肪などとって通り道を作り管を通します、

空気をそれで抜いてあげて、肺が膨らんで戻れるようにします。

(専門用語だと胸腔ドレナージと言うそう)

素人の解釈だとそんな感じの説明を受けて待機、処置室に案内される。

 

部分麻酔で確認取りながらの処置。

この麻酔がなかなか効かない。
そういえば効きにくい体質なんだったと、何本も打たれながら自分の体が恨めしく(泣

処置の経過が丸わかりというのは、恐怖でもある。

余計な想像力を働かせないように、脇腹近くの皮膚を押さえている左手に意識を集中。

よしっ、終わりましたよ、と先生の声。

咳が続けざまにゲホゲホとでて、むせそうになるのがつらかったけど、肺が膨らみだした証拠のようでとにかく無事に終了。

 

病室の寝台に移されてそのまま病室内に運ばれました。
仰向けに寝てのこの状態っていつ以来かなぁ、お産のときかな、産後出血がひどくて処置してそのまま運ばれた記憶…。

呼吸はずっと楽になり、右肺がんばれと体の中の肺をイメージして声援を送ってみた。
効果あるかはわかんないけども、気持ちの持ちようが大事なんだと自分に言い聞かせる。

その後はぐったりと爆睡するも、目覚めるや麻酔が切れて今度は管を通された脇腹の痛みとの戦い。
これがつらい。

おまけにトイレにいきたいのだけど、点滴とドレーン機械に繋がれてるので、どこに行くにもその機械と一緒。
個室にしていただいて、トイレはすぐそこ。
自力で行きたいと申し出たら、点滴で鎮痛剤をいれるので、効いてきたらトライするということになり。
それまで耐えて、トイレもなんとか済ませました(根性)


夕食が運ばれてきたのを見たら、急に空腹感。

そういえばお昼をたべてなかった。
太い点滴を刺されていたので養分は足りているはずだけどお腹はすきます。
薄味ながら普通のお食事。
これが美味しくて!涙!ほぼ完食!

食事はできるということで、点滴は外してもらえました。

少し身軽に。


夜遅くに、夫と娘が来院。
それまでに状況や持ってきてほしいものをメッセージでやりとり。

スマホがあるというのはやはり便利ですね。
昔はどうしてたんだろうと思う。
病室に外線電話なんかないだろうから、廊下の公衆電話使って話したりしてたのかな。

着替えは病院のレンタルにしたので、必要なもの、まずはスマホの充電ケーブル、となる辺りが今どき事情です。
それから補聴器の充電器も。
私はこれがないとほんとに困る。

あとはとりあえず着替えの下着、マスクにウエットティッシュ、ビニール袋(アイラップ箱ごと)
お願いしたのはそのくらい。
レンタルに紙パンツが入ってたのだけど、無理そうだったので(フィット感ゼロ)いつもの下着を娘に頼んだ。

うちのことも2人に色々と指示。

なにしろ家をでたときは、そのまま入院だなんて思ってもいなかったわけで。

やりかけのことがたくさん。

我が家の洗濯機は末期症状がでていて、乾燥がエラー終了になってしまう(庫内冷却ができずにおわる)

なので、エラー表示を消して冷却してから中の物を取り出さないといけないことととか。
翌日に生協さんの配達があるから、中身をどうするとか、冷蔵庫の作り置き惣菜はいつまで持つとか、ぬか床混ぜてほしいとか。。

とはいえ、話すのも小声(発声自体がしんどい)で処置後のぐったりなままだし、頭も回転しないし。

必要なことはまた追々ということで、帰ってもらった。
乗ってきた車、駐車場に放置できないということで、娘が運転して夫の車についていくことになったらしく。
1年以上乗ってないのに大丈夫かすごく心配で、位置情報アプリで無事に家に到着するのを確認するまではまんじりともできなかった。

 

とまあ。こんな状況で突然の入院となりました。

 

その後の経過と退院

その夜は痛みであまり眠れず。。

でも、翌朝の食事はしっかり平らげました笑

何せおいしいんです。

管理栄養士さんがきちんと作ってくださってるメニュー。

しかもお据え膳という贅沢。

それに自分でできることと言ったら、食べて体力つけることしかない。

毎回完食したのはちょっとした自慢です笑

 

基本和食で白米150gプラス汁物、メイン(肉か魚)、副菜、デザート。

毎食ご飯が出て、パンより断然ご飯派の私には有り難かった。

やっぱりお米は日本人には欠かせないエネルギー源だなぁ、病人にはとりわけ、としみじみ実感でした。

しっかりと食べられたおかげで、処置されたところ以外は順調に回復。

肺も頑張って戻ってくれて、上部にまだ隙間はあるけど、ここはドレーン操作を止めて刺激してあげましょうということで、

機械からの補助はストップして様子見することに。

 

トイレ問題はクリアできているけど、入浴はもちろんダメです。

初日は看護師さんがタオルで背中を拭いてくれたりしましたが、二日目以降はセルフケア。

朝食後しばらくすると、熱々のタオル3枚の入った袋を頂けるのです。

お風呂に入れなくても、ほかほかタオルで拭くだけでとっても気持ちよかった泣

化粧を落とすことをすっかり忘れていて、二日目の夜にまた来てくれた娘には、クレンジングシートとオールインワンジェルを持ってきてもらいました。

女性はこういうところがめんどくさいですね。

 

初日のレントゲン結果には入院予定〜3週間と書いてあって、ちょっと気が遠くなったけど。

食べてるし、動けるし、右肺に声援を送ってるし、きっと早く良くなれるはず。

 

ところで、寝ていれば楽でいいかというとそんなこともなくて。

管に繋がれているので寝返りが打てず、ずっと仰向け。

長時間だとこれって辛いのですよね。

床ずれするまでは行かなくても、だんだん背中が痛くなってくる。

かといってベッドを起こして座っていると、今度はお尻が痛くなってくる。

なので、目が覚めたら起き上がって、機械を同伴しながら(だんだん慣れて来た笑)

少しでも歩いたり、ベッドに腰掛けて足を下ろしたりして、

夜間の就寝時に響かないように気をつけてました。

 

そんな頑張りに肺も応えてくれて、3日目には管を外すことに。

やったー!嬉しい!

とはいえ、外すっていうのはつまり、脇腹に突き刺してある管を引き抜くってこと。
これもなかなかの恐怖でした。
病室の寝台に横になったまま、処置してもらいます。
管が挿してある辺りは触られるだけで痛くて悶絶もの(涙


いきますよー、の声と共にずるずる、うわーー泣、な状態。

横向きのままベッドので手すりを掴んで耐えました。

お産のときのことを思い出しながら。
産んだ瞬間より、その後の出血が止まらず、まな板の上の鯉よろしく無麻酔で処置されたことのほうが壮絶(とても書けない)で、

あのときに比べれば、と自分を励ましてました。

看護師さんに、頑張りましたー、痛かったですよねー、の声をいただき。
うるっとしてしまった。

晴れて機械から解放されてやっと自由の身です。

 

翌日のレントゲンで、まだ僅かに上の方に隙間はあるけれど、ほぼ大丈夫ということで。

夕方には夫に迎えに来てもらい、無事に退院となりました。

 

終わりに

どうなることかと途方に暮れた週始まり。

最低でも1週間は入院するものと覚悟していたのが、その週のうちに帰れて心底ほっとしました。

毎食しっかり食べたのが、絶対に効いていると思っています。

 

明日は抜糸です。

そこでの検査で、今回の病因となる基礎疾患等がないかなどの診断があります。

気胸は再発しやすい病気だそうで、まだまだ心細いですが。

 

60歳を過ぎても今まで通り大して変わらないわ〜とたかを括って油断してたけど。

これからは歳をとるごとに、確実に老いとの戦いになっていくってことだな、と思い知りました。

肺に不安があると、今後、夫とのトレッキングなんかは難しくなるのかもしれない。

それはかなり残念。なんとかまた行けるようにしたいな。。

定期的にお医者様に診ていただいて用心しながら、過ごしていかなくちゃと思います。

 

入院騒動、他にも色々思ったことはありますが、長くなってしまったので。。

とりあえずここまでです。

誕生日にようやく開花した今年の気胸、じゃなくて桔梗(笑

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