日々のことつづり

シンプル身軽を目指しつつ、好きやこだわりも大切に。暮らし見直し中主婦の日常を綴っています。

還暦目前でお久しぶり過ぎの更新~娘の独立と私の趣味のいま

ちょっとブログから遠のいていました。

ちょっとというか。

昨年2月に1記事書いて、そのあとがどうも続かずで放置している間に1年と2か月。

ちょっとどころじゃないです、はい(汗

 

50代後半にこのブログを始めて、シニア世代に向けての準備をしていこうかな、60歳なんてまだまだ先だし~と、呑気に構えているところもあったりして。

でも、1年はこんな風にすっ飛んで経ってしまうのですから。

気づいたら還暦まであと2か月もないじゃん、という現実に割と焦っております。

 

 

 

娘のひとり立ち

この春、娘が独立しました。

勤め先は京都。

新幹線なら40分弱、車なら2時間弱。

ほどよい距離といえばそうです。

学生時代は、実験の多くなる3年次から大学近くにマンションを借りて、週末だけ実家で過ごすというスタイルでした。

なので一人暮らしはしていたものの、同じ県内、高速で20分もあれば行けるところにいたため安心感がありました。

さすがに京都だと、週末ごとに帰ってくるなんて無理だし、そんなに頻繁に会いに行けるわけではない。

独り立ちしたんだな~と、日が経つにつれ実感しているこの頃です。

 

昨年のいまごろはまだまだ就活自体を楽観視していた我が家。

でも夏にむかって段々と苦戦状態に陥り、本人も家族も苦しい心境を抱えていました。

そういう状況が重くて、ブログを書く気持ちにもなれなくて。

 

最終的には、院進までして目指した研究者への道はすっぱり捨てて、別方面への就職を決めた娘ですが、明るさや前向きな思考を取り戻して元気に過ごしているのを見ると、落ち着くところに落ち着いたというか、今の職場とのご縁に有難さを感じています。

 

新年明けてからは新居探しや引っ越しの準備で毎週末がバタバタと過ぎていきました。

娘がいない部屋の窓を開けて風をいれるとき、寝具をクローゼットに仕舞ってカバーだけ掛けたベッドや、ゴミのたまらなくなったくずかごを見て、寂しさが湧いてくることも。

そんなときは京都の方にむかって、心のなかでがんばれ〜とエールを送ったりしています。

 

道教室〜退会と新たな出会い

私自身も少しばかり決断と方向転換をした年でもありました。

長く師事した師匠がやめられてから数年。

コロナ前に入会した茶道のお教室。

地域つながりの新しい環境に期待もあり、コロナ禍も落ち着いてきてさあ再開と本格的に参加して、初めは楽しく感じていましたが、深く広く関わるようになると沸々と湧いてくる、消化不良なあれこれ。。

小さな差異なら当たり前だし気にならないけど、アプローチというか、どこに重点を置くか、なにを楽しみの根拠とするか。

そのあたりが教室と自分の思いとずれていると、合わせようと無理を重ねるうちに段々と苦痛になってきます。

大人なので表面上はうまくつきあおうと努力しますが、毎回ごとに呑み込むことがあまりにも多く(しかもそれが根本的な指導内容そのものだったりして)精神的な負担が増えてしまい、私の場合はついには眩暈と吐き気で寝込む事態にまでなってしまいました。

 

いくら好きなこととはいえ、体を壊してまで続ける意味があるのか。

還暦前で、続けられてもあと10年?と先がみえてきた状況で、ぐっと堪えて呑み込み続けるとか、人生勉強だからといい子ぶるとか、そんな時間の使い方はもったいなさ過ぎる。

子育ての終わった今、この先は自己中で上等。

無理しない、我慢しない、気持ちよく楽しくを最優先!!

 

となって退会を決意、さいごはきれいにお別れすることができたのが夏の終わりのころ。

習い事に限らずですが、始めることは比較的に簡単にいっても、やめるとなると、辞め時を見極め、円満にいくように周囲に根回しをし、となかなかのエネルギーを使います。

疲労困憊しました。

 

人間関係の輪を広げれば、こういうストレスはついて回ってくるもの。

コロナ禍で引きこもりに味をしめていたので、余計に堪えました。

世の中、いろいろなご縁があって人と関わっていくものですが、うまくいかないときはご縁がなかったんだなと、すっぱり気持ちの中から消去するようにしています。

もともとひょんなことで声をかけられ、なんとなくずるずると入ってしまったところもあり。

 

やめてすっきり、もうこういうのはこりごり、このまま習いに通うのは無しにしてもいいかな、とも思ったのですが。

やっぱり相伝のみの上級点前の復習ができないままなのは心残り。

このまま進まずに後悔するこれからも嫌。

で、再び今度はリサーチをいろいろしながらじっくり探してみることにしました。

ネットで調べた情報を頼りに気になる先生に連絡を取り、見学の日程を調整し、実際に行って見て検討し、とやるべきことはそこそこ面倒で大変。

それなのになんだか頑張ってしまえたのは、季節が秋にむかう割と過ごしやすい頃だったからかもしれないし、娘の就活の出口が見えて安堵したからかもしれません。

 

吟味したおかげで、自宅からそう遠くなく、しっかりとお稽古らしいお稽古をつけてくださる信頼できる先生に巡り合って、今は楽しく通っています。

はじめてお話したお電話で、こちらが言わんとすることをくみ取って理解を示したお言葉がけをくださるのが、本当に嬉しくて。

月1回の上稽古のみ(=研究会)をお勧めくださり、お会いしてみると長く師事した以前の師匠にも似た雰囲気をお持ちの方。

完璧に整えられた稽古場の環境のなか、厳しくも楽しく中身の濃いお稽古内容に、こういうお稽古がしたかった~とようやく長年の希望が叶った思いでした。

研究会は和装必須で、月に一度は必ず着物を着ることになり、それも嬉しい。

お稽古は午後からなので、家事を終わらせてから無理なく着付けができます。

望んでいた条件がすべてそろっていて、ご縁に大感謝です。

 

自宅稽古を継続中✊

自宅でのお稽古のほうも、なんとか順調に月に2,3回ペースで昨年1年間続けられました。

お月謝袋が1年分埋まって、新年度の新しいものを、渡すほうも受け取るほうも、なんだかニコニコ。

お互い頑張ったね~と1年間続けられたことを喜び合いました。

 

なんせ少ないお道具、立派なものなんてありません。

四畳半の小さい茶室で、安価ではあるけど、好みと季節感中心で選んできたお気に入りのお道具たち。

使われてこそなんぼ、です。

棚に仕舞いっ放し、ではあまりにかわいそう。

シャッターも扉も閉めっ放しで何年も過ごしてきた茶室そのものも、ちゃんと定期的に開けて、人をお迎えするために掃除して、なにを稽古するか、どんな道具組にするか取り合わせて、実際に使ってもらえると、気に入って集めたものが生き生きしていて嬉しくなります。

 

それにお掃除といえば、やはり自宅に人が訪ねてくださるというのは、やろう!という気にさせられます。

コロナ禍で以前にも増して放ったらかしの怠け気味だったお掃除も、最近はこまめにできています。

ああ、めんどう~、やりたくな~い、と思わない程度に、心軽くとりかかれる現状を見てみると、忙しさとのんびり加減のバランスがちょうどよいのだろうと思います。

 

稽古の準備も、定期的にやるようになると、生活のリズムに組み込まれて苦にならなくなってきました。

前日にはなるべく余計な予定は入れないで、しっかりめのお掃除をして、主菓子を買いに行って、夜には必要なものを出しておく。

翌日は13時からのお稽古。

朝家事が終わったら、水屋の準備に道具のしつらえに再度の掃除機掛けに、カーポートや外回りのチェック。

床に花を活けて、ついでにトイレにも小さいお花。

そこで時間と心に余裕があれば、着物に着替えることも。

1時間前あたりからお釜のお湯を沸かし始め、お茶を濾し器でこして、茶入れや茶器につめる。

20分前にはコンロで炭をおこし、いい感じに真っ赤になった下火を、炉や風炉に入れて釜を据える。

前師匠のお稽古に通っていたころ、玄関の扉をあけてお邪魔すると、香のよい香りが廊下に漂っていて、お席に入ればほどよく湯気をたててお釜のお湯が煮えていて。

ああお稽古が始まるんだな~と、慌ただしい日常とはまるで違う、落ち着いた別空間にたどりついた安堵感があったのを覚えています。

 

うちに来てくれる友人たちが、そんなほっとする時間を味わってくれたらいいな、と思いながら準備している自分がいます。

 

大抵のことが、思いはあっても即実行に移せない性質なので、重い腰をあげるまで時間がかかったけど、手順が生活に溶け込んでしまえばこなせるようになるものですね。

 

この先70歳(げげ!)を迎えるまでの10年は、とりあえず続けていきたいと思っています。

習い事をいろいろしてきた中で唯一ここまで続いた茶道。

この先も、自分なりに楽しく無理のないように!をモットーに続けていきたいものです。

 

4月は釣り釜を出して、ゆらゆら揺れるお釜に軽やかな春の気分を楽しみました。

このGWは、夫に手伝ってもらって炉畳と風炉用の畳を入れ替えます。

炉中の灰を全部バケツにあげて、お湯を張ってあく抜きをしたあとは、梅雨明けを待って天日干し。

煮詰めたお茶汁をかけて、秋からの炉に備えて灰づくりを整えていきます。

11月の炉開きの前には、篩にかけて用意万端に。

 

これまで何年も、お稽古をしたりしなかったりの繰り返しで、全然手をかけられていない炉灰だけど、なんとなく色合いや質感が変わっていく様子に自己満足。

灰をあげるときなどマスクに眼鏡に頬かむりで怪しさ全開。

炎天下でどろどろの灰を干していると、ご近所の方にガーデニングの土づくりかと勘違いされることも。

なんでこんなに大変なことをせっせとやっているのか、我ながら時々謎です(笑)

でも、出来上がった灰を炉に入れるときの期待感はやった者しか分からないお楽しみ。

結構な重労働だし、いつまで続けられるか自信はないけど、師匠から教わったこの方法はできる限り続けていこうと思っています。

 

5月のお稽古日は後半。

それまでに、風炉や紅鉢を出して、灰型作りもがんばらないといけません。

不器用なので、一文字灰の峰をきれいに作るのに毎度四苦八苦。

有り難いことに、YouTubeに丁寧な動画がアップされていて、研究しながら自己流で取り組んでいます。

 

茶道って、ただ点前するだけのお稽古でも、その裏の見えない準備がたくさんある。

 

もうやりたくないなーと負担に感じるようになれば止め時なのだろうな、と思いつつ、まだまだ楽しんでしまっている間は頑張れそうに思います。

 

おわりに

還暦目前の久ーーーしぶりの記事。

今の私の、趣味との付き合い方について綴ってみました。

次の10年を見据えて心新たに再出発。

 

暮らしのほうも、いまやりたいこと、変えたいこと、いろいろ思いはあるので、茶道みたいに重い腰をあげてやる気モードを高めつつある、あんなこと、こんなこと、また次回以降、書いていこうと思います。

 

*お読みいただきありがとうございました*

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