日々のことつづり

シンプル身軽を目指しつつ、好きやこだわりも大切に。暮らし見直し中主婦の日常を綴っています。

母の遺品整理その2|昭和ひとけた世代に驚かされる

*ご訪問ありがとうございます

 

先週末、娘のマンションから引き揚げてきた春物の寝具の洗濯をしていたら、ついでに片付け気分に乗ってしまい。

娘の寝具を全出しして、マンションのもの家のもの、両方の断捨離&収納見直しに没頭の3日間でどっぷり疲れたまま、再びの遺品整理に実家へ。

片付け中は義姉と二人、いろいろ話をしながらでテンションも上がって集中するのですが、片道1時間余り運転して帰宅してからの疲労感はさすがにはんぱなく。

少々くたびれモードです。

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まずは、着物箪笥の引き出しの残りと、上に積んであった箱の処分。

桐ダンス1つはまるっと空にできました。

 

襦袢や着付けの小物類はどんどん可燃ごみ袋に入れていけたのですが、厄介だったのが「箱」類。

小さいものから大きなものまで、とにかくたくさんが出てくる。

側面に中身がなにかを書いてあるものもあるけど、確認のために結局は片っ端から全部開けないといけない。

 

入っていたものをざっとあげると。

扇子、袱紗入れ、ハンカチ風呂敷類、匂い袋、和装用の財布。

礼装用の帯揚帯締め、雨具、礼装用のバッグと草履、、

 

これくらいはまあ、想像通り。

だいたい、良いものは桐の箱に入っているし、草履かな、帯揚げセットかな、くらいは大きさと見た目で分かるんだけど。

 

父の下駄が出てきたときは驚きました。

真っ四角の黒鼻緒の桐下駄。

父の和装姿、覚えているのは私が小学生のころまで、だったと思う。

最後に履いたのはいったいいつのことだったのか。

あの足の部分は「歯」というらしいですが、かなりすり減って履くにしては無理がありそう。

もしかして直してまたいつか、と思っていたのかしら。

 

礼装用のバッグセットも、草履のエナメル部分はところどころ剝がれてしまっているし、バッグの内布にはシミが点々と。

いいものも経年劣化には耐えられないのだな、と思っていたら、別の箱から思わぬ掘り出し物が。

 

紬に似合いそうなレザーとエナメルのハンドバッグ。

これがとってもよい状態なのにはなんとも感動してしまいました。

 

ザ、昭和レトロ

とってもおしゃれ。

しかも痛みがほとんどない。

レザーのほうは少しカビが付着しているところもあったけど、お手入れすれば簡単にきれいになりそう。

なにより、礼装用のとはちがってこちらは中布にシミがない。

どう考えても、母が若いころに使っていたであろう品で、礼装セットよりも古いと思うのだけれど。

 

いずれ着物をきちんと片付けてまた紬を着たりするようになったら、持ちたいバッグ。

なんなら娘の院の卒業式に持たせてあげてもいいし、洋装にも似合いそうだし。

 

バッグを見ながら、日本の古い時代のものづくりの良さ、レベルの高さを思ってしまいました。

母がこれを買ったであろう時代はおそらく戦後10年くらい経ったころ?

昭和30年あたり?

がれきの中から立ち上がって国を再建して三種の神器が各家庭に浸透していった時代。

メイドインジャパンの総力を結集していった時代の名残を前に、胸が熱くなってしまいました。

 

それから出てきた小さい箱の中には、母が作った篆刻の石がたくさん。

篆刻=てんこく、というのは、書道の作品に書いた人の名前を判のように押す印章のことです。

道教室に行っていたときに知り合った篆刻の先生のところに、習いに行っていたのは知っていたし、母の作品に押してあるのを見てもいたのだけど、こんなにたくさん作っていたとは知らなかった。

大切に和紙のカバーまで作ってあって。

母世代の人たちは、モノづくりが好きな人が多い気がします。

着るものはほとんど自前で縫っていたのだし、ノートなども戦中戦後など紙を切って糸で綴じたり、辞書や教科書は兄弟や友達で使いまわして写して自分のを作ったり。

とても考えられないような手間をかけて作ることが、当たり前だった時代の人たちなので、指先が器用で作ることも苦にならない。

引き出しの中にちょうど納まるような小箱を作って仕切るのが得意で、家の中のいろんな収納に生かされていました。

母の残した作品は、書道の色紙、掛け軸、額のほか、布張り絵や和紙人形などもあって、さらに篆刻までも出てきて。

 

こういった作品類って、遺品整理で処分に困ってしまうもののひとつと思います。

 

書道作品にはまだ手をつけてないのですが、とりあえず篆刻だけはもらって帰ってきてしまいました。家族にも見せようと思って。

まだ納骨式をしていないので、もしできたらお墓に一緒に納めてもらおうかなと思ったりしています。

 

箱類で開けた途端に笑ってしまったのが、たくさんの祝儀袋。

未使用のものではなく、頂いたもの。

名前の部分だけ外せるものは外して、袋だけがとってある。

どういう意図で残したものか。

まさか名前を別のに入れ替えれば使いまわせる、とでも?

でも、なにかあるたびに新しいものを買ってきて用意していたのは知っている。

中身(お金)が入ったままならさらにびっくりだけど、もちろんそんなことはなく。

兄や私の結婚式の思い出、なのかしら??

母に聞いてみたい(笑)

 

桐ダンス、もう一つのほうは父のセーターやストールなどなので義姉たちに任せることにして、次は母の部屋。

 

ベッドフレームとマットレスは既に業者が引き取ってくれて、すこしだけすっきり。

空いた床面に、クローゼットや納戸の中、机周りのものなども全部出して仕分け作業をしていきました。

 

昭和ひとけた世代の、捨てられないもののオンパレードでした。

服は、まあ分かる。

量が多いのは想定内だから、これは後回し。

 

呆れるくらいにたくさんあったのが、バッグ、袋もの。

義姉が納戸を覗き込んで、積んである紙袋類をどんどん出し私が中身を開けていく。

桐ダンスは箱だったけど、こっちは袋の山(笑)

 

紙袋の中には、不織布や風呂敷に一点ずつ包まれたたくさんのバッグ。

ブランド品ではありません。

レザー、布、ナイロン…様々な素材のいろんなタイプのバッグ類。

レザーでイタリア製のものがあったので、これは多分父の海外みやげ。

タグもなくいかにも手作りなものは、頂き物かも。

 

とにかく、なんでこんなに、というくらいため込んでありました。

 

和装バッグのように使ってみたいと思えるものはなし。

レザーはべとべとしているもの(カビる寸前?)もあるし、変色しているものもある。

布製のは、ご年配の方が好みそうな、刺繍やアップリケ、リボンのついたタイプ。

なんだろう、こういうの好きなんだな、この世代。

(もちろん世代関係なく、好みの問題ではあると思うけれど)

義姉も私もこういうタイプは手に取らないけど、母も義母も、叔母たちも、よく持っていたわ…。

 

で、需要のありそうな状態のよい布バッグは、リサイクルショップ持ち込みになりました(義姉担当)

 

机周りには洋裁関連の小物。

結婚前まで洋裁学校の先生をしていた母。

素人には用途の分からないようなものがどっさりだけど、ほぼ不燃ごみいき。

ただ、愛用していた古びた小棚はもらうことに。

△和室に飾ってみました。いい感じ(^.^)

備品の入っていたケースにはボタンのほか、ゼムクリップ、輪ゴム、封筒類などの紙類も。

どれもがっちりと大量にため込んであるのが、昭和ひとけた世代の凄いところ。

確かに使うことはあるけど、こんなに要らないと思う(笑)

 

ここでも笑えるものを発見。

輪ゴムでくるんだジッパー袋の束がいくつも。

同じサイズのがとにかくたくさん。

これはなんのため?百均で間違えてたくさん買っちゃったとか?

 

義姉が見て「これ多分、薬の入っていた袋だわ~」

かかりつけの医院から薬をもらうときに渡されたものらしい。

たしかに、錠剤などが入っていただけならきれいなままで何かに使える、と思ったとしてもこんな大量にとって置くことはないだろうに。

ふと頭をよぎる、レジ袋廃止とマイバッグ(笑)

いっそ毎回この袋を持参して入れてもらってきてもよかったのでは、おかあさん、

なんて二人で笑ってしまいました。

 

そういえば、義母はトイレットペーパーとキッチンペーパーを大量に持ってます。

コロナ初期の頃に買い占めがあって不足したときでも、うちはもとからたくさんあるから全然困らない~と自慢してました(笑)

オイルショック経験者の方々…でもあるけれど、それよりも戦中戦後の、物がまったくない時代を経験していることのほうが大きいのかと思います。

もしもなくなったら困る、せっかくあるものはとっておいたほうがいい、そういうのがもう沁みついているのだろうと。

 

もったいない、という気持ちはもちろん大事なんだけど、捨てない、ため込む、結局大量なゴミになる、という風にはなかなか考えないものなんでしょうね。

 

もったいない、とは違うけど、備えておくという意味で過信すると恐ろしいことになる、と判明したのが「缶詰」

母が昔から大好きな桃の缶詰とサバ缶詰。

納戸の紙袋の山のひとつに入っていたのだけど、、

まさかの中身がしみ出していて。

 

「ええ!?なにこれ~~!?」

と悲鳴をあげながら義姉が取り出したのをおそるおそる二人で覗くと。

なんと、缶詰、爆発してました

 

二つあるおそらくは桃の入っていた缶詰の蓋が、缶切りで切り取られたように途中まで開いていて、溢れた中身が干からびてこびりついている。

臭いもしないところをみると、相当に前のことだったと思われます。

もう一つのほうは中身が膨張してフタが盛り上がっている。

 

じっくり見るのも嫌で、賞味期限など調べられなかったのだけど、まさか缶詰がこういうことになるとは、私たちも想像したことはなかったし、母もきっとほとんど永遠に缶詰のままでいてくれると信じていた、に違いない。

 

ググってみると、しっかり「缶詰爆発」でヒットする、んですねぇ。

たとえばこんなふうに▼

www.j-cast.com

 

鯖缶は被害はなかったものの、賞味期限はしっかり切れていて、これも中身を処分しないといけない。

それにしても、爆発したとき部屋にはいなかったのか、就寝中だったのか、、

たぶん仕舞い込んであったことすら忘れていただろうし、ひょっこり納戸を覗いたときに爆発がおきなくてよかった~と思います。

みなさまもくれぐれもお気を付けください。

 

というわけで、大量の紙袋の中身はほとんどゴミ袋入りになり、ゼムクリップ等々も義姉も私も手持ちが十分で要らないので不燃ごみいき。

 

それからちょっとした飾り物、たとえば干支の置物とか一輪挿しとか、竹細工のカゴ類とか、、

これ使えそう、などと思うとキリがないので、しっかり吟味することもなくどんどんゴミ袋投入です。

 

20袋近く、あるのじゃないかと思う。

衣類はほとんど義姉に任せているけど、残りも全部入れていくと倍くらいの量になるのでは…。

 

終わりの頃には二人ともほぼ無言で黙々と袋詰め。

疲れ果ててお茶タイムでお開きとなりました。

頑張ったことを称えあいつつ、自分のときのことを考えると、やっぱり溜め込んじゃだめだよね~と再認識。

夫や子供が途方に暮れないようにしてあげないと。

それに、歳をとると自分で管理ができなくなって、買ったことや仕舞い込んだことを忘れて同じようなものをまた買い込んでたまっていく、というのもあるよね~、とも。

通販で買っていた化粧品のクリームが、未使用のままたくさん出てきたので、きっと前に買ったのを忘れてしまったのだろうな、と。

 

部屋の外の廊下には本棚、ハンガーラックにも服がかかっている。

まだまだ続きそうですが、とりあえずは義姉がしばらくやってみるとのことで、またお声がかかれば参戦する予定です。

 

帰宅してから、義母のことを考えました。

義姉のような立場の親族はいないので、夫や娘にも手伝ってもらわないととても私一人では無理。

残したいもの、処分していいものなど、今のうちから義母と一緒に整理していってあげたほうがいいのかもしれない。

夫にそう話したら、今度相談してみようか、となりました。

さいわいまだ元気でいてくれる義母。

前向きに取り組んでくれたらいいいな、と期待しています。

 

おまけ

なんと、夫のアウトドア同好会幹事続行につきあって、またも明日、静岡までウオーキングのコース下見に行くことになってしまった(泣

雨はなんとか大丈夫そうだけど。

暑すぎでしょ!!

熱中症になったらどうするんだ~、こんな暑い時期じゃなくてもいいのに~と半泣きで、今日はザックやシューズの準備してました。

インゼリーもしっかり冷やしてます。

最近おうちトレーニングをさぼり気味だったので、これからちょっと筋トレしようと思います!(またケガしませんように 祈)

 

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