月曜日に久しぶりに洗車をしました。
雲が多めで風もあって、朝のうちならなんとかなりそうと思ったのと…
ここ何日か続けて、鳥さんの落とし物が窓にボタボタと。
これを早くなんとかしたくって。
シャンプー剤も使わずブラシで流して拭き取るだけの簡単洗車ですが、熱い中頑張った甲斐あってきれいになって嬉しい朝でした。
…で、火曜日、まさかの雨ふり。
結構激しい降りで、近頃の希望がかなった(=庭の散水しなくて済む)のは嬉しいけど、洗車の翌日に雨が降るという悲しすぎる記録(これまでに何度も)を更新してしまいました⤵
今回はお味噌汁椀のお話です。
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食洗機&レンジ対応のお椀にしたらおこった問題
食器洗い、家を建てて食洗機を導入してからでも手洗いするものはあって、お味噌汁用の塗りのお椀もその一つでした。
あるとき食洗機&電子レンジ対応のお椀を見つけて、これ便利だな~と試しに買ってみました。
別洗いする手間がなくなるし温め直せるのも楽でいいな、と。
暫く気に入って使っていましたが、、、
ちょっとした問題が発生しました。
それはわが娘の食べ方の異変。
和食の食べ方の基本は、飯椀や汁椀は持ち上げて手に受けて食べること。
器を下に置いたまま顔を近づけて、ごはんや汁物の具を掬い上げるという食べ方は「犬食い」になるのでマナー違反ですよね。
娘は小さい頃は、ちゃんとお椀を取り上げて食べていたのですが、いつの頃からか食べ始め(中身が多いうち)は持ち上げずに下に置いたまま、食べるようになってしまったのです(途中からは手に取る)
それを見かけるととても見苦しく感じて、ちゃんと手に持って食べなさい!と注意しました。
言われると仕方なさそうに持ち上げるのですが、言わないとやっぱり下に置いたままにします。
何度かそういうことがあって、
「変な癖がついたら外で食べるときに恥ずかしい思いをするよ。だいたいなんで持たなくなってしまったの?小さい頃はちゃんとできていたよ」と問い質したところ
「だってたくさん入ってると熱いんだもん」と言うのですね。
てっきり面倒臭くて持たないだけだと思っていたので、熱いとは?とちょっと分からなくて。
お椀は本来は両手で取り上げて片手に載せるものですが、お店で懐石を頂くならともかく、家で普段食べるときにそこまで丁寧にしろとは言いません。
ただ、片手で持ち上げるにしろ、底の部分に指をあてて高台(一番底の立ち上がっているところ)の下に指を滑らせるようにして持ち上げればそんなに熱くはないよね、と説明するのですが、高台を支えるまでが熱いし高台の下でも熱い、となおも文句を言う。
私自身はあまり気にしたことがなかったので、そんなの慣れだよ、はじめは熱いと思ったとしても一瞬だけのことでしょ、とあくまでも認めないで、マナー違反なんだからやってはだめ、日本人として恥ずかしい、とかなんとか、イラついてしまったのでした。
でも、あるとき気づいたのです。
食洗機対応の食器って樹脂製なのですよね。木製じゃなくて。
だから熱いのかも、と。
売り場では「塗製品」として売っているので、私は塗りそのものがレンジや食洗機にも対応するよ、という意味だと思い、素材のことまでは考えたことがなかった=つまり木製だろうと勝手に思っていたのです。
よく見ればちゃんと「樹脂製」って書いてあるのに(;^_^A
樹脂製と木製の見分け方のこと
ちょうどそのころ、茶道具の整理をしていて、若いころに買った棗の素材が不明だったのでネットで調べていました。
樹脂製(および木乾製)なのか木製なのかを知りたかったのです。
輪島塗のお店のホームページにとてもわかりやすい説明が載っていました。
こちら▽
上の説明を簡単にまとめると、木製だと、
- 水に浮く
- 指ではじくと柔らかい音がする
- お椀は底部が厚い
- 熱いものを入れても熱さを感じにくい
棗の場合は、水に漬けるとか熱いものを入れるのは無理なのですが、3は確かめてみることができました。
素材が木製のものを触ってみると、底部分がかなり分厚くなっているのです。
お椀も、親指を中に入れて他の指を高台の真ん中にあてて底の厚みを確認してみると分かります。
どうしてこうなのかは、加工方法や工程まで調べていないので分かりませんが。
(底は丸くするので薄すぎると割れとかヒビが出やすいのかも)
手持ちの棗で樹脂製と分かっているものの底は、木製のような分厚さがなく側部と同じ厚みです。
気になっていた古い棗、しっかり底部が分厚くて、木製と分かってすっきりしたのでした。
ちなみに音は、樹脂製のものはカチンとした硬質な音。
蓋も、木製はゆっくりと閉じますが、樹脂製は(重いのか)するっと閉じて合わさったときにカツンと音がしました。
見た目は分からなくも、素材感でけっこう違うものなのだなと感心してしまいました。
木製は熱くない
底部分が分厚いうえに、木そのものも熱を通しにくいので、木製のお椀だと熱さを感じずに済むんですね。(しかも冷めにくい)
手洗いしていたときは木製の塗り物を使っていたのだなぁ、だから小さいころはちゃんと持てたのね、と娘の言い分に納得したわたしなのでした。
ついでに、年をいくと指の皮も分厚くなるというのか耐性がつくというのか(笑)ちょっと熱いくらいは平気になってしまっていたという現実も(^^;)
うら若い乙女の繊細な指先は、熱いお椀なんて持ち上げるのに耐えられなかったようでした(笑)
木製の食洗機対応製品を見つける
そんなこんなで、しばらくは客用に残してあったお椀をおろして(ほぼお客様もない生活だし断捨離もあるしで)使っていました。
どっちみち食洗機も壊れて使えなくなっていたので、手洗いでしたし。
2年前にキッチンリフォームして、再び食洗機を使うようになりました。
やっぱり別洗いになるのよね~、でももしかして木製で食洗機対応、なんてものは出てないかしらね~なんてネットサーフィンしていたら。
なんとなんと。そういうお椀があったのです。
見つけたのは三好漆器さんのナノガラスコートという加工をした木製汁椀
あるんだ~~と嬉しくなって、色々なかたちや大きさがある中で、いつも使っているお椀(少し大き目で具がたくさん入る)に近いものを選びました。
Amazon店舗の商品解説から抜粋▽
ナノガラスコートは無味無臭・無色透明なSiO4(ケイ素ガラス)を主成分としたコーティングなので、耐摩耗性、防汚性、耐傷性に優れ、木の風合いも残したまま、現代の生活スタイルにマッチする使い勝手を実現させる事ができました。
だそうです。
購入したお椀、アツアツのお味噌汁をたっぷりよそって持ち上げても、まったく熱さが感じられないのはさすがの一言。
木製お椀の偉大さにあらためて感動~~。
娘も「これなら普通に持てる♪」と言ってくれて。
長らく気になっていた困った問題も、無事解決したのでした。
KEYUKAで見つけたお椀に買い替えたけど…
安心して食洗機で洗い続けて1年半、しばらくは全く傷も破損もないきれいな状態で使えていましたが、さすがのガラスコートもやはりはげてしまうようで。
1年半使って木地のきずや飲み口の変形が気になるように。
まだ使えそうだけど、いきなり割れたりヒビが入っても困るしどうしようかなと考えていたころ、たまたま欲しいものがあって入ったKEYUKAさんの店舗で、山中塗木製の食洗機対応お椀というものを見つけました。
こちら▽
三好漆器さんのと比べて、山中塗なので本当に塗りのお椀そのもの。
見た目の素敵さに負けてつい衝動買いしてしまいました。
塗のお椀って、本当に品があって素敵。。
…ところが!!
衝動買いには落とし穴がつきもの(>_<)
上のKEYUKAさんの商品ページを確認したところ、食器洗浄機は〇だけど食器乾燥機は✖になっているのです。
ええっ??
これは想定外。
食洗機=食器洗い乾燥機のことだと私はずーっと理解していたのですが、ちがうの?
食洗機OKっていうのは、乾燥までOKっていうことでは??
心配になって、三好漆器さんのほうも調べてみました。
こちらにもやはり食洗機対応と書かれていて、詳細には家庭用食器洗浄機が使えますという説明があります(乾燥機不可までは書かれていませんが)
口コミを見ても、ほとんどのみなさん、食洗機=食器洗い乾燥機の認識で書かれているようすで、乾燥まで使っても大丈夫、とあったりします。
うーーーん。
なんとも釈然としないままなのですが、もしかすると1年半で変形してしまったのは乾燥までしていたせいなのかも、という気もします。
とにかく、KEYUKAさんのものに関しては乾燥機不可とはっきり書かれているので、乾燥まではしないほうがいいのでしょうね。
山中塗ですし。
もうひとつショックだったのは、木地部の製造が中国になっていたこと。
最終加工は日本となっているので山中塗仕上げは日本でやっているのですが…。
中国製造って知っていたら買わなかったなぁ。。
一方の三好さんのほうは国内製造なので安心できていました。
職人さんの手仕上げで、個体差があるようなコメントも並んでいましたが、そこは味があるというもので。
(もっともコメントの中には、以前使っていたのと違う、中国から送られてきた、なんてのもあるので心配ではあります)
ともかく、KEYUKAさんのお椀、中国製造と分かって愛着が半減したこともあり←、今のところ普通に食洗機に入れているのですが、特に困った事態にはなっていません。
あまりにヤバくなりそうなら、手洗いにしますが。
あくまで自己責任で日常使いしてしまおうと思っています。
終わりに
木製の良さも実感しつつ、食洗機という便利なものも手放せない毎日で、両立できるなんて理想的♪と飛びつきましたが、贅沢すぎ(&ズボラ過ぎ)な考えだったのかも。
でも樹脂製に戻すという選択肢はなし。(また娘が変な持ち方しても困るし)
次に買い替えるときは、三好漆器さんに戻そうと思っていますが、そのときに食洗機を使うかどうかは…。
ほんものの塗椀の高価さに比べたらぐんとお値打ちで、その上コーティングで長持ちするのなら、三好漆器さんのを手洗いで長持ちさせる、というのがベストなのかも、と今のところ思っています。
てなわけで。
味噌汁椀のことでいろいろと右往左往したお話でございました。
*最後までお読みいただきありがとうございました*
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